2002年11月3日日曜日

秋のお便り


秋のお便り
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余丁町散人

あっという間に秋が終わりかけています。「夏のお便り」を書いたのはついこの間のような気がしますが、時間が経つのは早いものです(歳をとったのかな)。最近はいい天気が続きます。新宿御苑恒例の菊花壇展を覗いてきました。右の写真は新宿御苑ならではの「大作り花壇」。まだちょっと早かったですが、来週あたりにちょうどよくなると思います。嵯峨菊、大菊などはとても楽しめました。60代の上品な見物客が多く、展覧会となるといつも大挙して押し寄せるおばさん連中が居なかったことも、とてもよかった。

新宿御苑 菊花壇

うちの庭

山茶花が芽をふくらませてきました。まだほとんどが青くて固い芽ですが、一つだけ小さな蕾を色づかせてきました。左の写真です。散人が夏前にやった「自然流」剪定が功を奏したか、今年は芽の数が多い。冬の間が楽しみです。カキ、シャクナゲについては「にわか隠居の庭仕事」でご紹介の通りです(下のリンク)。

日本経済ですが、デフレが続いています。デフレが続く限り企業は儲からない。企業が儲からない限り株価は戻さない。もう諦めました。最低十年は「塩漬け」にするつもり。長期債も償還が危ないし、結局頼りになるのは手持ちの現金だけ。現金が王様の時代です。それを前提にアグレッシブにライフスタイルを質実生活に転換しました。けしからぬ輩を儲けさせる消費は一切拒否するという前向きの倹約生活です。

不思議なものでこんな質実生活をしばらく続けると今までのいい加減な消費生活が逆に心の貧しいものに見えてくるから面白い。かりに株が上がってももう決して昔のライフスタイルには戻ることはないでしょう。こういう風に感じている人は散人ばかりじゃないと思うし、デフレは当分続きますね。

東京街歩き
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観光地としての東京

海外旅行より費用が掛かりどこに行っても画一的な国内旅行には出かける気分にはなかなかなれません。逆に面白さを発見したのが「東京観光」。歩いて出かけられるし、これだけ興味深い材料の揃っているところは世界でも少ないのじゃないでしょうか。街を歩く人間を観察するだけでも楽しい。

最近発見したのが家から歩いてすぐの荒木町界隈。何十年も新宿に住んでいるのですが、荒木町のど真ん中に大きな窪地があり、そこに江戸時代からの池が残っていたとは知りませんでした。街全体がいわゆる「ネコ道」という細い迷路となっており、さながらカスバの雰囲気。東京に残された秘境が目と鼻の先にあったのです。

下の写真はその池。スッポンが一匹住んでいます。

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